よどがわ生協

生協からのお知らせ

2023年11月27日お知らせ

<研修報告>東北被災地研修を実施しました

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2011年3月11日に発生した東日本大震災から12年が経過しました。
発災直後の避難者は約47万人、仮設住宅などの入居は最大で約12万4000戸にも及びましたが、一昨年3月をもって応急仮設住宅(プレハブ住宅)は全ての団地で解体完了となり、応急仮設住宅(民間賃貸住宅)についても福島県内被災者の受け入れのみとなっています。


住宅・交通インフラの整備がすすむ一方、福島県内では東京電力福島第1原子力発電所事故により未だ帰宅困難区域があること、廃炉作業において核燃料を冷やすために発生した「処理水」の海洋放出の問題など、依然としてさまざまな問題が残っています。


東日本大震災は遠い異国で起きた出来事ではなく、同じ日本で起きた出来事です。
現在の被災地の現状を直接見て、現地の方々と交流することで、生協が果たす役割・存在意義について学び・考える機会とすることを目的に、東北研修を実施しました。
職員と来年入協予定の内定者合わせて11人が参加しました。


研修日程:2023年11月3日(金)~5日(日)


1日目--岩手県陸前高田市内 震災遺構訪問

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マルゴト陸前高田・パークガイドの方にガイドいただきながら気仙中学校、奇跡の一本松、震災祈念公園などを巡り、防災教育や復興のあゆみについて学びました。
当時の生々しい被害の状況を目の当たりにし、言葉にできない苦しい思いでした。


2日目--岩手県陸前高田市内 震災遺構訪問

大船渡津波伝承会で語り部の方からお話を伺いました。
会長の齊藤さまより、「地震だ!津波だ!さぁ逃げろ!」の言葉を教わり、自分や大切な人の命を守るために必要な行動・意識を学びました。


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その後、『桜ライン311』植樹会に参加しました。


◆桜ライン311とは

「陸前高田にまた津波が押し寄せたとき、自分と、自分の大切な人を守れるように」と、岩手・陸前高田市のNPO法人が続けている津波の到達地点に桜を植樹する活動です。
市内の津波到達ライン約170kmに1万7,000本を10メートル間隔で植えていく計画で、東日本大震災の記憶を後世に伝え残します。


「自然災害によって人命が失われる悲しみを2度と繰り返さない未来を目指して」という趣旨に賛同し、よどがわ市民生協も2015年以降、このプロジェクトに参加しています(コロナ禍中を除く)。


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3日目--陸前高田市津波避難訓練への参加、カキ漁船体験、わかめの芯抜き体験

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避難訓練は、陸前高田市主催で実際の防災無線を用いた訓練でした。
高台まで約20分かけて地域の方と共に歩きました。


避難まで体力がいること(高齢者・子どもには負担が大きい)ことから、普段から災害に備え、迅速な判断・移動ができるようにしておくことが大切だと学びました。


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参加職員・内定者より

・震災遺構から改めて自然災害の恐ろしさを痛感しました。いつ起こってもおかしくない自然災害、今回学んだことを周りへ共有し、できる限り後悔を減らすことができるように行動したいと思います。


・今までに地震を経験していても死を感じた訳では無いため、いつもより大きい地震(大阪北部地震)であっても客観的に捉えてしまっていた。正常性バイアス※の怖さを学びました。


・普段から備えること、知識を持って冷静に対処すること、みんなを信じてまず自分の身を守ることが何よりも大切であると学びました。


・震災当時私は島根にいました。揺れも感じずテレビを見て「地震って怖いな」と感じるくらい位で認識していたのですが、今回被災地に行き現地の方から体験談を聴いたり震災遺構を見学して、こんなにも大きな被害を出す地震を軽く考えてはいけない、対策しなければならないと感じました。
「地震だ、津波だ、さぁ逃げろ」この言葉を忘れないようにしたいと思います。


( ※災害時における正常性バイアス:人が予期しない事態に直面したとき、「ありえない」という先入観や思い込みが働き、起きていることを正常な範囲だと自動的に考えてしまう心の働きのこと)

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