生協からのお知らせ
2024年12月28日お知らせ
〈開催報告〉介護と生協の10基本ケア® 学習会
今年4月、組合員と職員を対象に『高齢者福祉に関するアンケート』を実施しました。その中で、高齢期のくらしや介護で学習会したいことについて、「介護保険制度」「生協10の基本ケア®」との意見が出されました。
要望を受け今回、大阪よどがわ市民生協の川口副理事長と大阪健康福祉短期大学にご協力をいただき、学習会を開催しました。
開催日時:2024年12月14日(金) 10時~12時
場所:吹田さんくすホール
参加人数:102名
講師:大阪よどがわ市民生協 川口副理事長、大阪健康福祉短期大学 小田センター長・上山准教授
主催:生活サポート事業部・組織部
まず「生協10の基本ケア®」の誕生について、その歴史を学びました。
全国の生協が介護福祉事業に参入したのは1990年~2000年代。大阪よどがわ市民生協では福祉用具の取り扱いをスタートしました。また、ならコープでは福祉事業が社会福祉法人を設立し、特別養護老人ホーム「あすなら苑」を開設。あすなら苑において、要介護度改善を目的とした「あすなら10の基本ケア」が誕生し、それが元となって「生協10の基本ケア®」が誕生しました。
「生協10の基本ケア®」で大切にしているのは、尊厳を護る・自立を支援する・在宅を支援する。
高齢であっても、障がいがあっても、人間としてあたりまえの暮らしができるよう支える介護の考え方です。食品のコープ基準があるように、ケアスキルのコープ基準ができたのです。
介護に不可欠なのは、愛情より、根性より、「知識」だと教わりました。
何も知らずに家族の介護を担えば、大変なのは当たり前。知識とケアスキルを身につけることで、介護の担い上手に。
また、介護を受ける側にならない備えとしての考え方についても考えさせられました。
学習会後半は、隣に座った参加者どうしでの交流タイム。
自己紹介をしたのち、学習会の感想・介護での困りごとなどをお互いに言い合い、司会者の合図が聞こえないほどに多くの席で会話が盛り上がっていました。
「隣の席の方とおしゃべり、楽しかったです」
「話して気持ちがラクになりました」
「参加者どうしの交流時間をもっと伸ばしてほしい」という声も複数あがっていた為、今後の学習会内容の運営に活かしていきたいと思います。
参加者感想
「生協10の基本ケア®があることを初めて知りました。内容は所々知っていましたが、これが10の基本であると言うことがわかりました。ひと言ひと言介護される方に声かけしながら服脱着等を実演して下さりよくわかり良かったです」
「愛情をもってお世話をすればなんとかなると思っていましたが知識が無いことで誤った介護をしていてはなんにもならない。知識が大切と分かりました」
「不安な気持ちを漠然と思うのではなく、知識を深めようと思えること・初めて知ることばかりでした」
「認知症になったら施設に入らなくてはいけないかと思っていましたが、自宅で過ごせるように考えて努力してみます」
「自分自身が近々介護が必要になるかもしれない年齢なので、夫のためにも出席できて良かったし、こんなに熱心な生協組合員が大勢いることに心強さを感じました」
「介護としての知識・考え方・スキルを今からしっかり備え、日々バージョンアップして私らしくおだやかに暮らしたいです」
◆(アンケートより)
「老いる前の整理はじめませんか? ~遺品と心を整理する~」
暮らし・福祉整理の分野から、昨今の「整理ブーム」にはない視点で現状をお話しします。
日時:2025年2月8日(土) 10時~12時・14時~16時(午前・午後 内容は同じです)
会場:吹田さんくすホール 4階
講師:メモリーズ株式会社 代表取締役 横尾 将臣氏
参加費:無料
申し込み〆切:1月24日(金)