よどがわ生協

ホムトンバナナの産地 タイへ行ってきました!

2019年08月14日

woman8.JPGみなさん、産直タイバナナ「ホムトンバナナ」はご存じですか?

ホムトンバナナは「グロス・ミシェル種」という品種で、市場に多く出回っている「キャベンディッシュ種」に比べ、香りとさっぱりした甘みが特徴です。
日本で流通しているバナナ全体の0.2%にも満たない貴重なバナナです。

また、バナナは『草』ってみなさんご存じでしたか?
バナナは熱帯で育つ「木」ではなく「草」です。高さ3メートル以上にもなりますが、幹は葉が巻いているだけなので、風で倒れやすいです。
種がないので、根元からタケノコのように出てくる子株で増やします。
1本の苗から1度しか収穫できません。収穫すると、親株は切り倒してしまいます。


大阪よどがわ市民生協は『農薬を使わず作った安全なバナナが食べたい!』という組合員の要望を受け、農薬を一切使わないバナナ栽培の産地開発をタイ王国で46名の生産者と共に始めました。
1994年に出荷開始し、産直バナナとして今年(2019年)で26年目を迎えます

毎年、タイの生産者に日本に来てもらい、交流を続け、顔の見える関係を築いています。

今回のタイ訪問では、開発当初から一緒に頑張ってきた【トゥンカーワット農園経営農民会】を訪れました。
(7/7~7/10)

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まずは収穫されたバナナがどのように流通しているのかを教えてもらいました。

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ほとんどが手作業で行われています。
農薬を使わない為、真水でスポンジを使って汚れを取ります。
どの作業も、人の手で傷つけないようひとつひとつ丁寧に作業されており、みなさん明るく楽しそうにお仕事されていた様子が印象的でした。

≪農村会の方々と交流≫
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サムルワン組合長やゴーソン副組合長、理事の方々と交流しました。

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現在の産地の状況ですが、今年1月にタイ南部に上陸した台風の影響で、バナナの木が倒れたり突風で葉っぱが切れて光合成ができず、生育に遅れが生じています。
その後、5月まで乾季雨が降らず干ばつ状態が続き、出荷にも影響が出ています。
年末に週700ケース出荷できたところ、現在は250ケースの出荷まで減少。そのため、よどがわ生協の組合員さんにも量目を減らしてのお届けとなっています。
(→詳しくはこちらもご覧ください)

雨が降り始め、これから少しずつ生産量が上がる見込みです。
1日も早く組合員さんの元に通常量をお届けできるよう、頑張ります!


サムルワン組合長より
毎年の交流を楽しみにしています。よどがわ生協には感謝しています。バナナが少なくて申し訳ありません。それにも関わらず、小さいバナナも買ってくれて感謝しています。

ゴーソン副組合長より
よどがわ生協との関係は"家族"だと思っています。家族にバナナを送る感じです。26年間交流があり、よどがわ生協の理事長が代わっても、関係は続くと信じています。


≪バーンタップマイ学校視察≫
次世代農家育成プロジェクトの支援学校として、現在約20人の生徒がバナナを育てています。
中学1年生の時から育て始め、今年で3年目となります。
生徒は1人3本ずつを担当し、草刈や水やりは生徒自身でおこないます。

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今年の干ばつの影響でバナナが育たず、難しさを感じている様子でしたが...「将来バナナを育てたいと思いますか?」と尋ねると、みんな元気に手を挙げてくれました。

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将来、この子ども達が育てたバナナが私たちの元に届くかもしれませんね。

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≪圃場見学≫
一昨年、昨年よどがわ生協にご訪問いただいた生産者さん達の圃場を見学させてもらいました。
今年は災害もあり生産は本当に大変ですが、日本を訪問し組合員さんと接することで、少しでもバナナを届けようと努力されている様子でした。

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ソムキットさんは、畑を4割程減らし、ご自身で貯水池を作るなど工夫されています。

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レックさんご夫婦は、井戸を作りスプリンクラーで散水されています。奥さまは昨年日本を訪問され、自分でもバナナを育てたいと思うようになり、今は自分の圃場を作って栽培されています。

  

・・今回のタイ訪問の感想・・・
今回の訪問にあたり、私たちがタイに来るのをとても楽しみに待ってくださっていました。
タイでは、ドリアン・ゴム・パームヤシの栽培が主流で、バナナを育てている方でも主な収入は他の植物です。バナナは他の植物と違い「風」の影響を受けやすく、また、生協に出荷するバナナは無農薬で育てる為、草刈を毎日こまめにしなければなりません。それでも、生産者の方々は日本の組合員さんのためにバナナを育てたいと言っておられました。
この交友関係を今後も築いていきたいと思います。


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これからも、よどがわ生協の登録バナナ「ホムトンバナナ」をよろしくお願いします!


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