
すいとん作りから、親子で平和を考えました
2019年12月18日
戦時中はごはんの代用食としてよく食べられていたすいとん。
当時のすいとんと、野菜がたっぷり入った現代のすいとんを実際に作って食べ比べをおこないました(*^_^*)
日時:12月7日(土)
場所:摂津市立コミュニティプラザ
参加:17人(大人11人、子ども6人)
調理・運営補助、語り部:平和グループ
すいとんって知っていますか?食べたことありますか?
という問いかけに、首を横に振るお子さん達。
すいとんの材料や作り方のレクチャーを受け、グループに分かれて調理にチャレンジしました。
大人と力を合わせて、初めてのすいとんづくり。(おつゆは予め平和グループのメンバーが準備しました)
どんな味になるのかな?ドキドキ(*^_^*)
昔のすいとんは、おつゆは調味料少なめ・お野菜は大根のみで作ります。
完成品は、左がみんなで作った具だくさんのすいとん、右が昔を再現したすいとんです。
「意外とおいしい」「昔のすいとんってこんな味やったんや」「野菜がたくさん入っているといいね」など、
色んなコメントが飛び交いました。
「小麦粉って昔は色々混ざってたんやで。今は製粉技術も向上して、こんなにキレイでおいしくなったけど...」と、
平和グループメンバーからは当時のくらしの様子などが語られていました。
後半は平和グループの小山ヤエ子さんより、ご自身の戦争体験や当時の学校生活の様子などをお話しいただきました。
怖い体験をしたある暑い夏の日。小型の艦載機に襲撃され、走って逃げ、なんとか家に逃げ辿りついた当時の記憶。
学校帰りに拾い、必死に親を説得して飼っていた愛猫チイちゃんとのエピソード。
戦争中は、何がもらえるか分からないので(配給)、今日食べるものがあるのかどうか分からない。
調味料も揃わない。料理というより、素材そのままを食べていた。年がら年中お腹が空いて辛かった。
当時の光景が目に浮かぶような、とてもリアルな話をたくさんしていただきました。
涙する参加者の姿も見られました。
当時の服装(モンペに白ブラウス)と、被っているのは実際に小山さんが使っていた(予備で持っていた)防空頭巾。
小山さんは現在85歳。
元気で自分の足で動けるうちに、生き残ってきた私が今しなければならないことをしていきたい、と語られました。
小山さんの話を聞いて、終了後に真剣に感想文を書いているお子さん達の姿が印象的でした。
≪大人≫
「参加して本当に良かったです。私自身が幼い頃に祖父から何気なく聞かされていた戦争の話、今でも自分の中に残っており、子どもにも小さいうちに聞いて感じてほしいと思っていました。きっと今日聞かせていただいた話が娘の中に残っていき、それがこの先の平和への思いにつながっていくと思います。ありがとうございました。どうかお元気でいろんな子どもたちにメッセージを伝え続けてください」
「すいとん作り、小山さんのお話、親子で参加できて良かったです。広島や長崎の被爆地へ行かなくてもこういった平和学習ができること、多くの組合員さんに知ってもらいたいです。今日はありがとうございました」
「なつかしく食べました。母が作ってくれたすいとんの味を思い出しました。今は平和でいいですが、これがながく続くようにと思っています」
≪お子さん≫
「わたしは今日平和について考えてみるとむかしの人はこんなにくるしい思いをしたんだなとよくわかりました。小さいころ小山さんはとてもつらい思いをしました。くるしいとき、かなしときがあったと思うけどがんばってきたと思います。小山さんたいせつなお話ありがとうございました」
「昔はごはんとかまず食べる物があまりなかったことがわかった。戦争がおこなわれたから何万人と死んでしまったことが悲しい。今日のお話で戦争はとってもとてもおそろしい事が分かった。戦争がちがう国はまだつづいていたらもうやめてほしい。私は聞いてるだけでもおそろしいからじっさいに見た人はもっともっとつらかったと思います。つらいくらしがつづいていたと思う。もう二度と戦争はおこってほしくない。(6年生になったら戦争のことで広島にに行くと思うのでそこでまためっちゃ勉強してきます)」