よどがわ生協

西谷文和さん 平和講演「ロシア軍によるウクライナ侵攻について」

2022年09月05日

今回の平和講演会は、組合員より「ウクライナのことがニュースで流れているけど、そもそも何故戦争が起きたのか分からない」という声を受け、開催しました。


■開催日時:7月30日(土)10時~12時
■会場:吹田さんくす1番館 4階ホール 
■参加:会場30人、オンライン13人 合計43人
■講 師:西谷 文和さん(フリーランスジャーナリスト、イラクの子どもを救う会代表)


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講師の西谷さんは、これまで世界40ヵ国を旅し、紛争地でも取材活動を続けているフリージャーナリストです。
ロシアのウクライナ侵攻について争いの元になったのは、2013年から起こった「ユーロ・マイダン革命」として、中心地となった首都キエフの独立広場での写真を紹介されました。


学生たちが立ち上がった平和的デモが弾圧されていった様子を語られました。


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なぜ戦争が起こるのか?
西谷さんの見解では、『戦争により儲かる人がいるから』とのことでした。


戦争が起きると、武器が売れ、武器の生産国には莫大な利益が生まれます。
その利益ため、武器の生産国はメディアを利用し、情報を巧みに操作して国民をあおり、戦争をしかけることを正当化して他国を攻撃しています。


情報操作が行われた一例に、湾岸戦争が挙げられました。
この戦争のきっかけは、ある少女の話でした。少女がイラクの悲惨な現状について証言したことにより、アメリカの国民感情が高まり、戦争が始まりました。しかし、戦争が終わった1年後に、この少女は1度もイラクに行ったことがなく、嘘の証言をしていたことが明らかとなりました。


このように、メディアの情報は『戦争を起こすことが正しい』と思わせるように、政府によって情報が操作されている可能性があります。そのため、西谷さんは「報道された情報を鵜呑みにせず、冷静に分析することが重要である」と語られました。


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戦争はどうすればなくなるのか?
西谷さんは「攻撃ではなく、相手との対話を大切にしないといけない」と話されました。


「A」か「B」の2つの選択肢で争うのではなく、「C」という新たな選択肢があるはずであり、それを見つけることが大切ではないか。


12年前、西谷さんはアフガニスタン取材中に中村哲さんと出会いました。中村哲さんは、砂漠のように乾いて荒れていたアフガニスタンの農地に用水路を作り、緑をよみがえらせ、それは今も65万人の命と生活を支えています。西谷さんは「戦争と地球温暖化は難民を生んでしまう。戦争ではなく、米と小麦で65万人を救った中村さんに学ぶべきところがたくさんある」と話し、平和の尊さを訴えかけました。


<参加者の声>


「いろんな地域のいろんな貴重なお話、たくさんお聞きして勉強になりました。ありがとうございました。これからの活動に活かせればよいなと思います」


「『戦争はウソから始まる』と知り、本当だ!すごいと思いました。一部の人の儲けたい人が始めた戦争で犠牲になるのは民衆...。「今すぐ戦争やめて!」小さな発信ですが、これからも続けていきます」


「西谷さんの話はメディアで報道されない真実が聞けて良かったです。特に戦争はウソから始まっているのは衝撃でした。真実を知ること、とても大切だと思いました。ヨーロッパのEUのように、東アジア共同体が実現できれば平和への近道になるのかと期待しています」


「知らないことが多すぎて幅広く活動されている西谷さんのお話はよくわかりました。学習していかないなと思いました。ありがとうございました」


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今回オンライン希望の方には、お家でスマホやタブレットを使用して参加いただきました。


「小さな子どもがいても、耳を傾けて講演を聞くことができました。オンライン参加できる機会がまたあれば嬉しいです」

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